アクセスが悪い観光地に人を呼ぶには?大歩危・祖谷いってみる会の事例

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素晴らしい観光資源はあるのに交通の便が悪いために苦戦している観光地についての相談がありましたので、アクセスが悪くても成功している観光地の事例を調べてみました。

10年で34倍、年間2万人の訪日旅客が訪れる 徳島県三好市の祖谷

まずは、こちらの記事をご覧ください。

インバウンド事例 2019 年間2万人の訪日旅客が訪れる 徳島県三好市の祖谷:JTBの訪日インバウンドビジネスソリューション

https://www.jtb.co.jp/inbound/case-study/2019/miyoshi-iyakei/

路線バスが1日4本しか通らない大歩危峡、祖谷渓のエリアですが、2000年に「大歩危・祖谷いってみる会」を発足させて「交通の便が悪い=誰も見たことのないような自然が残っている」ことを売りに香港にターゲットを絞って観光誘致を開始したそうです。

どれだけアクセスが悪いのか?

JTBの記事には書かれていませんが、大歩危峡と祖谷峡は車で30分くらい離れていて、大歩危峡まででしたら電車もあります。

高知駅から1時間に1本の特急に乗れば50分で大歩危駅までたどり着けます。

バスが1日4本というのは祖谷地区の話です。

大歩危・祖谷いってみる会の取り組み

  • 相手が持っていないもの、求めているものをアピールする

記事にも書いてありますが香港をターゲットにしたのは「香港が、東京よりもビルの密集度が高く、緑の少ない街で、祖谷にはこれらがあるという理由」で、どういう人に来てほしいのか?を考えるのが大切なことが分かります。

  • コンテンツ=豊かな自然と日本の原風景ともいえる山村の暮らし

「観光資源が何もない」と思っていても「何もない」ことが観光客にとっては大きな魅力となる場合もあります。

他にも以下のような取り組みで観光客を受け入れる環境を整えていったそうです。

  • バス停の多言語表示
  • 古民家ゲストハウスなど宿泊施設の開設
  • 農業体験など住民と訪問客との交流

こうした取り組みにより2018年にTRAVEL+LEISUREでTHE 50 Best Places to Travel in 2018では日本で唯一祖谷渓が選出されました。

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