アクセスが悪い観光地に人を呼ぶには?第二弾です。
素晴らしい観光資源があるのにアクセスが悪い観光地に人を呼ぶにはどうすれば良いのか?実際の事例を使って検討します。
前回の記事はこちら
アクセスが悪いのに外国人に人気の奥入瀬渓谷
青森県に奥入瀬渓谷という観光スポットがあります。
十和田湖から流れ出る渓流で全長15kmくらい、全て歩けば3時間以上かかる渓谷ですが、ところどころに見どころがあり、バスで訪れる人が多いようです。
こちらの奥入瀬渓谷がトリップアドバイザーのインバウンドレポート2020で東北で唯一「外国人に人気の日本の観光スポットランキング2020」にランクインしました。
外国人が多く訪れているとのことですから、アクセスが悪いのに成功している観光地と言えそうです。今回はこちらの観光地の事例で、アクセスの悪さを克服する方法について考えてみます。
どれくらいアクセスが悪いのか?
奥入瀬渓谷は青森駅からバスで2時間強、八戸駅からもバスで1時間45分ほどかかる場所にあります。
地図で見ると弘前市の方が近そうに見えますが、弘前市からはバスが通っていないようです。
どんな取り組みをしているのか?
調べてみたところ奥入瀬渓谷が、というより青森県が外国人の誘致に力を入れており、その結果として奥入瀬渓谷の人気が高まっているようです。
青森県が行っている取り組みには以下のようなものがあります。
- 青森県の観光情報サイトは英語・中国語簡体字・中国語繁体字・韓国語の4か国語に対応
- アジアとの定期航空便の増便
- 中国SNS「Weibo」に青森県のアカウント開設、フォロー数は日本の自治体で1位
- 台湾連続テレビドラマのロケ誘致
まとめ
青森県の奥入瀬渓谷はトリップアドバイザーで外国人に人気の観光地に東北で唯一ランクインしました。
その背景には青森県が県全体でインバウンド旅行客の呼び込みを積極的に行っていることがありました。