熊野古道のインバウンド観光客増加の取り組み

まちおこし方法・ツール

コンテンツマーケティングのバズ部さんで熊野古道の取り組みが紹介されていました。

観光客を35倍にした熊野古道の完璧なコンテンツマーケティング

この記事、めちゃめちゃ良い記事ですので何度も繰り返し読むことをお勧めします。
私もこのブログを書くために改めて読みましたが、本当に良い記事でした。

何が良いのかと言うと、地方活性化をしようとしたときに考えなければいけないことが網羅されているんですね。

内容を抜粋すると、、、

  1. ターゲットの設定
  2. お客様の気持ちがわかる担当者を採用
  3. 英語メニューや案内の設置
  4. 英語表記の統一
  5. 旅行代理店も自分たちで作っちゃった
  6. わかりやすい英語Webサイトの制作
  7. 227ページの英語ガイドブック制作
  8. 3時間以上にわたる無料の音声ガイド制作
  9. スペインのサンティアゴ巡礼道との共通巡礼手帳の開発

ということで、完璧なエリアマーケティングを実施されています。

色々作るものがあって大変!と思われるかもしれませんが、要は

  • お客様が誰なのかを考える
    (誰に来てほしいの?どういう人が長く滞在して地域にお金を落としてくれるの?)
  • お客様が来たときに困らない準備をする
    (英語が話せなくてもわかりやすい案内ができる?ここに行けば大丈夫、というインフォメーションセンターはある?色々な名前があって混乱させてない?)
  • お客様が事前に情報を得られる仕組みを作る
    (英語Webサイト、ガイドブックの海外発送など)
  • 日本のマイナー地方のことを知らないお客様に、知ってもらえる仕組みを作る

色々準備したうえで、最後の「知ってもらえる仕組み」を作ったのが熊野古道の素晴らしいところで、スペインのサンティアゴ巡礼道という年間40万人が訪れる一大観光地とのコラボを実現させ、「サンティアゴ巡礼道を訪れた人に熊野古道のことも知ってもらえる仕組み」を実現させました。

海外とのコラボはかなりハードルが高く、熊野古道も3年越しで実現させたそうですが、もう少し簡単にできる方法としては

  • アニメ、映画のロケ地誘致
  • ゆるキャラ、テーマソングなどの制作

などがあります。

記事では外国人旅行客を呼ぶための取り組みとして紹介されていましたが、日本人向けにも十分通用する内容です。

また、個人的に「これは大事!」と思ったのは

4:英語表記の統一

です。具体例をあげたほうがわかりやすいと思うので、以下を見てください。

「バズ部」より引用

分かりますか?

「温泉」というだけでも「Spa」「Hot Spring」「Mineral Spring」「Hot Spa」「Japanese Bath」というたくさんの表記が混在しているんです。

ましてや大事な固有名詞である「熊野古道」についても、多くの表記が混在していて、外国人にはそれが同一のものという認識ができません。

(ついでに言うと、Googleなどの検索エンジンにも同一認識ができないので、せっかく熊野古道のコンテンツがWeb上にたくさんあってもパワーを発揮することができない状態になっています)

こんなことになっている地方の観光名所はたくさんあると思います。

また、お店やホテルの名前でも、予約サイトによって英語表記が違う、なんてことになっていませんか?

「名前」はお客様が調べたり、探したり、確認したりするときに大事なものです。

ぜひ、名前の表記がぶれてないか、確認してみてください。